第一章 いざ助六へ?
5.木曽の帰り道
王滝村からの帰り道、来る時に見かけた遺構と、ついでに小川線跡を辿り赤沢まで足を延ばすことにした。キャンプ場から坂を下り、王滝村中心部から対岸の田島へ向かう。田島には森林鉄道時代の建造物もたくさん残っている。建物の裏手にはヤードの跡が広がっている。ヤード跡の片隅にはタンク車が残っていた。
田島の林業関連施設。かつては建物の中にも軌道が敷かれていたらしい。
ポツンと放置されていたタンク車。
田島からは往路と同じ王滝本線跡の道をゆっくり下る。ダムの手前で軌道跡のトンネルに入る。断面が小さい。普通車がやっと通れるくらいの広さだ。路面が凸凹しているので慎重に車を進める。
トンネルを抜けたところ。現在は通れないかも知れない。
レール跡がクッキリ。軌間は当然762mmであった。
トンネルを抜けて少し進むと二子持の停車場跡に出た。レールは無かったが軌道跡がコンクリートにしっかり残っていた。ここから先は軌道跡を進むことは出来なかった。仕方なく民家の横を抜けて一般道に戻った。
道路の右手上に軌道跡がチラチラ見える。小さい橋がいくつか見ることができた。視認できた橋はすべて鉄製ガーターだった。
釜沼温泉付近。下流に行くほど大規模橋梁が残る。
釜沼温泉入口付近に比較的長い鉄橋が残っていた。
ここから先は王滝川対岸の道を行く。元橋交差点を経て上松の鬼淵鉄橋へ寄ってみた。
ご存知、有名な鬼淵鉄橋。
次は大沢橋梁。ここも鬼淵鉄橋同様、レールは無いものの比較的原型を留めている。通行は歩行者のみで車両通行止めになっていたが、後にいすづビッグホーンのCMでは、この橋の上を車が疾走している姿が見られた。強度的には通行可能なようである。
個人的な好みでは鬼淵よりいい感じだ。
赤沢への道の大部分は軌道跡ではないところを進むのが一般的なルートだが、橋以外の部分は狭いながらも車での通行は可能だ。生活道路になっている部分が多いので、地元住民の迷惑にならないように通行したい。
小中尾停車場跡。スイッチバックだったらしい。
途中に残る橋台跡。
後はご存知赤沢です。木曽森林鉄道の中でも、最も有名ポイントですので紹介は割愛させて頂きます。
Tちゃん「それにしても、この項は妙にあっさりした流れでしたね。団長なんか二子持の写真しか登場しませんよ!」
S藤「いやぁ、王滝村から出たら気が抜けたがな。」
T「少し目を離すとすぐ手抜きするんだから!」
S「まあ、田島から下流部は車で楽に行けるところだから、こんなもんでええやろ…」
では、第二章をお楽しみに…。(いつUPすることやら…)