第二章 いざ助六へ!

1.団長の抜け駆け!

 前回の「助六入口下見会」は下見としては大成功の成果を収めたのであった。

Tちゃん「やっぱり下見ということにしてしまうんですか!!」
S藤「後々分かると思うが、前回の木曽行きはまさに『下見中の下見』謂わば『Shitami of Shitami』だったのである。」
T「何、訳の分からない事を言ってるんですか!私にオフの凸凹道ばかり運転させておいて!」

 その伝説の下見から数ヵ月後、我が家に団長より電話が入った。

団長「Sよ!今度の土曜日、お前の家に行ってもいいか?凄いネタがある。」
S「どんなネタですか!?」
団「それは電話では言えん!とにかく行くから!」ガチャン!!

 何だか分からんが様子からして凄そうな感じだけは伝わってくる。とりあえず、カミさんにオッサン(団長の通称)が土曜日に来ることを告げた。カミさんは困っていた。オッサンは大喰いなのである。その量はカミさんの常識を超えていて、どのくらいの量を用意すればいいのか見当がつかないらしい。
 オッサン来た。

T「早いですね。」
S「おっ、お前も来たんか!」
T「何を言ってんですか!自分で呼んでおいて!」

 オッサンの電話の内容から、ただ事ではないと察知した私は念の為にTも呼んでおいたのだった。

T「私は保険ですか!」

 オッサン、食うより先に、カバンの中から何かを取り出した。

団「この前、木曽に行って来た。これ、その時の写真。」
S「うお〜〜〜〜、何じゃこりゃ〜〜〜」
T「何が写ってるんですか!」
S「うお〜〜〜〜、ここでは書けん!」
T「それじゃ話しになりませんよ!」
団「白川林道からゲートの横をすり抜けて小俣林道を通り、助六林道から真弓峠をかすめて助六まで行った。帰りは氷ヶ瀬のゲートへ下りた。」

 何と助六付近と、小俣線の跡の写真があった。
 オッサン、第一回下見の後、オフ用バイクで抜け駆け単独ツーリングに出たのであった。

  

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