■名古屋堀川端山王の材木店を探れ!

 名古屋市の堀川端や中川端に残る製材所軌道の中でも複線軌道は稀である。
 ここ阿知波材木店の軌道は公道からも良く見える。軌道は既に使われてなく、フォークリフトなどの車輌が走行し易いようにコンクリートで固められているがレール跡は明確である。以前は公道を挟んだ川端にもレールがあったが、残念ながらこちらは完全に埋められてしまい痕跡が無くなった。
 門から真っ直ぐ延びた複線軌道は途中に渡り線があり建屋の中まで続く。右側の軌道は意外と距離がありそうで20メートル以上か?左側は少しS字にカーブし末端位置は良く分からない。
 門から視線を向けると視界に飛び込む黒い建屋に白い「阿知波材木店」の文字、真っ直ぐの直線軌道…。数ある名古屋の製材所軌道でも強く印象に残る軌道跡だ。しかし、ここ何年か、名古屋へ足を延ばす度に製材所軌道は消え行くばかり。ここ阿知波材木店もどうなっているのか?まずは手っ取り早くグーグルストリートビューで確認してみると…、2012年1月の撮影では軌道跡が確認できました。

《データ》
■阿知波材木店 [廃線]

◇愛知県名古屋市中川区山王2-3-7◇尾頭橋 歩10
◇残存区間:製材所内◇距離:約0.02km◇軌間:600mm◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 


参考資料:WEB軽探団雑記帖2010年

[探索日:2010.04.08]




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