■屋久島の保存車輌を探れ!

 世界自然遺産「屋久島」の保存車輌である。安房の街からヤクスギランド方面の林道に入った「屋久杉自然館」で保存展示されている。ご存知、安房森林鉄道で使用されたディーゼル機関車と運材台車の計3両だ。
 機関車は1960年3月、酒井製で元は王滝営林署の129号と言われている。製番6324番の5t機だ。一緒に保存されている2両の運材台車は木製で同じ構造。説明板があってそれには、「運材トロリー シラカシ製 重量約0.6t」とある。実際の屋久杉が載せられていて現役時代の雰囲気を出している。機関車の後ろに2両を従えているように展示されているが、実際に屋久杉を載せている状態では台車の上に人が乗ってブレーキを操作しながら自然降下方式だったので編成にはならず単体となる。
 保存車輌は屋外展示なので車輌を見るだけなら入館料はいらないが、施設の入口から少し離れているので開館時間以外は接近できないので注意したい。

《データ》
■屋久杉自然館 09974-6-3113 [保存] HP

◇鹿児島県熊毛郡上屋久町安房2739-343◇宮之浦港 バス35(安房春牧)→車5◇9:00-17:00・第1火曜日◇\600
 

《保存車輌データ》
◇01:武田産業 DL(酒井工作所 1960年3月 6324番/B型 5t 762mm)←王滝営林署 129号
◇02:武田産業 FC(木製運材台車 762mm)
◇03:武田産業 FC(木製運材台車 762mm)

◇参考:Tr198・全国保存鉄道U・せまいせんろ・旅860・全国軽便鉄道


[探索日:2007.07.22]




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