■薩摩の廃校を探れ!

 廃校になった小学校の校門近くに謎の4軸台車が置かれている。小学校がまだ開校していた頃は立て看板があって雨に濡れないよう屋根があったが今はこんな状態。だいぶ痛みも進んでいるが原型は留めている。実はこの珍しい形状の台車は1983年(昭和58年)に校舎の新築工事で使われたものと判っている。しかし、このトロッコがどの様に活躍したのか全く情報がない。展示のレールで軌間を計測すると740oくらい。762mmかと思ったりもするが、どうもその幅まで広げると車輪が落ちそうで何とも言えない線路幅であった。4軸なので直線軌道と考えるのが普通かも知れないが、少し緩めの軌間でカーブしていた可能性もあるのか?単純に2軸でも違和感のないこの大きさで4軸という事は木製ながら重量物を運んだのかも。いずれにしても初めて見る不思議な台車に謎は深まるばかりであった。
 校門近くにある石碑によれば、2017年(平成29年)閉校。現在は何に使用されているのか分からないが、校庭は綺麗に整備されて手入れが行き届いていた。校庭同様、この台車も整備されるといいが、どうもこのまま朽ちて行きそうな気配を感じるのであった。

 ※現地を調査された方より、台車は4軸ではなく2軸で、両端だけが固定されており中間の2軸は固定されていないとの情報を頂きました。大変失礼いたしました。(軽探団管理人)

《データ》
■羽月北小学校跡 [保存]

◇鹿児島県伊佐市大口白木1354-37◇出水 車◇終日可◇屋外展示

 

《車輛データ》
◇01:羽月北小学校校舎新築工事 FC(木製2軸平台車/740mm)

[探索日:2021.12.15]




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