元は球磨村森林組合の展示施設だったようだが、暫く休業していて今では食事が出来るドライブイン的な施設になっている。その駐車場に酒井の内燃機関車が展示してある。国道219号線からも良く見えるので、車を運転していても見落とすことも無さそうだ。
展示されている機関車はかつて同じ熊本県内の内大臣森林鉄道で使用されていたもので、最終的には下屋久営林署で活躍して戻って来たようだ。
車で現地へ行って見ると…、広い駐車場の中に屋根のある台があって機関車が鎮座していた。オリジナル色かどうか判らないが建設省風の水色の車体に軸受け、連結器受けの部分が黒く、窓のＨゴムと合わせていいアクセントになっている。手入れも行き届いていい状態だ。機関車の後方には車軸が4軸。以前あったと言われている運材台車と車掌車の残骸か？
機関車は酒井工作所製のＢ型５ｔ。一見して運転席の前面、側面、後面の窓の形状が変な感じ。もしかするとキャブはオリジナルではなく作り直したものかも知れない。折角いい状態で保存されているのでもう少し詳しい説明書きがあるといいと思う。
比較的交通量がある国道沿いの目立つ位置に展示してあるが、機関車に興味を示し停まる車は皆無。もう少しスポットライトを当てたい保存車の１台である。
《データ》
■球泉洞森林館 ［保存］
◇熊本県球磨郡球磨村大字大瀬1122-1◇球泉洞 歩15◇終日可（屋外展示）◇見学無料◇Ｐあり
《車輛データ》
◇01：下屋久営林署 DL（酒井工作所／B型 5t 762mm）
参考：鉄道ファン №322
鉄道ファン №376p171
全国保存鉄道２
全国軽便鉄道
レイルファン №555
レイルファン №666p37（2005.07）
保存車大全コンプリートp243
レイルファン №774p43（2005.07）
ブログ軽探団 師走の九州を探る（2019.12.16）
ブログ軽探団 軽探団 肥後を探る（2013.03.03）
［探索日：2019.12.16］
