■熊本城の保存機を探れ!

 2016年4月に発生した熊本地震は熊本城にも大きな被害をもたらしたが、その城址の一角にある監物台樹木園にDLが保存されている。果たして地震による影響はあったのだろうか?
 その機関車は同じ熊本県内にあった内大臣森林鉄道で活躍した野村式DLで、台枠に取り付けられている銘板によれば1961年6月、土佐造船鉄工所車輛製造の4.8t、製造番号517番である。(一部では51番と紹介されているが…)
 ボンネットの左右にヘッドライトがあって、形状はジープと戦車を合わせたような感じ。しかも運転席にはハンドルまで付いていたりする。
 土佐造船鉄工所製の機関車というのは恐らく唯一の残存機であろうが、マニアの間では有名な機関車であるにも関わらず不明な点が多く、明確な素性が解明されてい謎の機関車である。
 間違いなく遺産的に貴重な機関車であるが地震後の様子はどうなっているのか?無事に保存されていることを切に願いたい。

《データ》
■監物台樹木園 [保存]

◇熊本県熊本市中央区二の丸4-1◇市役所前 歩15◇9:00〜18:00・9:00〜17:00(10-3月)・月曜日休園◇\200◇P2h\300
 

《車輛データ》
◇01:熊本営林局矢部営林署 DL(土佐造船鉄工所車輛部 1961年6月 517番/野村式・B型 4.8t 762mm)
◇02:熊本営林局 FC(木製運材台車/762mm)

参考:TF322
   全国保存鉄道2
   全国軽便鉄道
   RF428
   RF555
   TP387
   RF666p37(2005.07.30)
   ブログ軽探団 「軽探団 肥後を探る」(2013.03.03)

[探索日:2013.03.03]




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