■多良木駅近くの製材所を探れ!


 くま川鉄道の多良木駅近くにある簡易宿泊施設「ブルートレインたらぎ」に宿泊した。到着が遅く暗かったので周囲の様子が分からなかったが、翌朝、チェックアウトした後、道路を挟んだ駐車場へ足を向けると近くに大きな製材所が目に入った。製材所を見るとつい覗きたくなるのがトロッコマニアの習性である。製材所の建物の中を覗くと…、ないか…。
 それにしても広い製材所だ。裏手が全く見えないので周囲を一回りするか…。通り沿いに事務所らしき建物があるので足を向けると…、んんん?何と言う事だ!歩道のすぐ横に2本のレールがあって途切れている。レールは塩ビの波板で塞がれた製材所の建物中に延びていて、奥で直角に曲がった建屋の角の所で僅かにカーブするレールも見える。しかも良く見ると近くには台車と思われる残骸もある。(写真右)
 公道に出ている部分は僅かに数メートル。軌間は実測値で500mm。レールも細い。台車は超小径車輪の付いた低床の木製。とても重量物を運搬できるとは思えない構造だ。一体どのように使われていたのだろうか。
 この時は外の写真だけで、製材所の中まで確認しなかったのが悔やまれる。帰宅後、グーグルストリートビューで確認すると2013年11月撮影の写真があって塩ビの波板で塞がれる前の姿が確認できる。元は隣接して建物があったが、取り壊して壁がなくなり塞がれたようだ。これは再探索をしなければなるまい。


《データ》
■合志林工社 [廃線]

◇熊本県球磨郡多良木町大字多良木1486-1◇多良木 歩すぐ
◇残存区間:製材所内◇残存距離:推定0.02km◇軌間:500mm◇敷設日:不明◇廃止日:不明


《車輛データ》
◇01:FC(木製平台車)

[探索日:2019.12.17]




inserted by FC2 system