■三石の廃鉱山を探れ!


 三石の廃鉱山の中でも良くまとまった形で残っているのがここだ。ホッパーが残る鉱山跡から歩いて平山礦山石山礦業所を過ぎると右手の上方に廃屋が見える。脇道に入って坂を登って折り返すとこの光景が広がっていた。
 写真左側の軌道の末端には坑口がある。軌道は坑口から出るとすぐに分岐して一方はヤード中央を、もう一方は崖ギリギリを通って廃屋へ向かっている。崖ギリギリの方はホッパーである。
 廃屋の中には色んなものが雑然と転がっていたが車輛の類はない。残存している軌道の総延長は30メートルくらいか。軌間は実測で420mmだった。動力は人力か、それとも小型のBL程度は使用していたのだろうか?。散乱物の中にドラム缶はあるが充電設備は無さそうだが…。分岐も簡単な構造なので人力の方が有力な感じを受ける。坑口から出た軌道はそのままホッパーに続く。選鉱場はなく鉱石は直接へ落とされたようで、ここは単純に鉱石を掘り出すための施設と推測した。

《データ》
■三石の廃鉱山B [廃線]

◇岡山県備前市野谷◇三石 歩25
◇残存区間:旧鉱山敷地内◇残存距離:0.03km◇軌間:420mm◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 

参考:とれいん451p60-61
   ブログ軽探団「早春の吉備路を探る」(2017.03.03)

[探索日:2017.03.03]




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