■藤井寺の建機リース会社を探れ!


 工事現場で使われている軌道のほとんどは建設会社の所有車輛ではなくリースだと言う。ではその車輛達は何処からやってくるのであろうか?
ネットなどで検索してみるとリース会社の何社かがヒットするが、その中でも以前に鉄道誌でも取り上げられた事があり、BLなど軌道関係の機材を扱うアクティオエンジニアリングを探ってみた。
 大阪市内から地下鉄に乗って八尾南駅で降りたが、駅からの距離は結構ある。最寄駅は近鉄の藤井寺になるかも知れないが、地図で確認すると八尾南からでも差がないくらいである。
 八尾南駅から南東方向へ歩く。1キロ半くらいで大正橋を渡り、高速の下を右折。すると建設機械が積まれている機材置場が現れた。ここが目指すアクティオエンジニアリングだ。
 敷地内は立入厳禁だが金網の外からでも建設機械を確認する事が出来る。鉱車、台車、人車、BLなどが雑然と積まれている。中にはどの様な用途で使用されるのか良く分からない車輛も見られて、外回りから覗き込むだけでも楽しい施設だ。しかし、ここは単なる機材置場ではない。敷地の中には短いながらも軌道が敷かれていて、車輛達のメンテナンスを実施するのに合わせて試運転も行う。その為に敷設されているのはデュアルゲージの勾配軌道だ。試運転線は周囲からは見えにくいが2線ある。その他にヤードから作業場までの間にも移動用の軌道があるようだ。
 この施設は以前、丸菱電機という会社で鉄道ファン誌で登場した事があったが、その後、どの様な経緯でアクティオに変わったのかは分からない。2010年には明延振興館前の復元路線にBLを譲渡した事でも知られる。


《データ》
■アクティオエンジニアリング搬送システム部 [保存・現存]

◇大阪府藤井寺市津堂4-317-1◇藤井寺
◇区間:構内◇距離:不明◇軌間:不明(複数)◇動力:蓄電池◇敷設日:不明
 

《車輛データ》
◆01:アクティオ BL
◆02:アクティオ FC(工事用車輌)台車・鉱車・人車など多数

《参考》
◇TF351p131-132「岸和田付近の建設現場で働くバッテリーロコ」
◇遊覧鉄道を撮りたい!
◇究極の現役ナローゲージ鉄道p63-66
◇ブログ軽探団「師走の浪花を探る」2016.12.13

[探索日:2016.12.13]




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