■大阪の大規模鉄工所を探れ!

 大阪を横切る東西線の加島駅を降りて東海道線のガードをくぐる。南へ向かって歩き途中何個目かの信号を右折すると住宅街から町工場が増えやがて大きな工場が現れる。その一角に安治川鉄工大阪工場があった。安治川鉄工大阪工場の向こう側は神崎川が流れている。
 神崎川に沿って細長い工場があるが、間に公道を挟んでもうひとつ工場がある。その工場の間の公道から中を覗くと2本の軌道がカーブをしながら延びていた。
 2本の軌道は工場の建屋から外に延びていて、共に90度角度を変えた部分で合流し1本の軌道になり、その先が末端のようだった。見える範囲で軌道上には鋼製の2軸台車が2台。重量物を載せる為か頑丈な造りになっている。軌間は計測できないが1メートル以上はありそうだ。台車には連結器がなく機関車などの動力車によって移動するのではなさそうだが、他に動力になるようなものも見当たらなかった。恐らくはフォークリフトなどで移動するのではないか?と思う。軌道は全て併用軌道なので、その手の動力で移動が可能である。
 軌道が1本になる部分は別の建屋の中で、そこから運び出された鋼材が二手に分かれて一方の建屋に移動する感じだったが、探索している間は台車の移動はなかった。
 グーグルやヤフーの航空地図で確認するとこの部分以外には軌道はなさそうであった。軌道上にはトラックなどに鋼材を積み替える設備はなく、単純に建屋間を行き来しているだけのどうだ。大規模な工場の中を走る軌道ではあるが、軌道自体はそれほど規模は大きくなくクレーンなどでも移動が可能なようにも思われたが、敢えて軌道を敷設しているのには何か理由があるのかも知れない。

《データ》
■安治川鉄工大阪工場 [現存]

◇大阪府大阪市西淀川区竹島4-2◇加島 歩10
◇区間:工場内◇距離:不明◇軌間:不明◇動力:不明◇敷設日:不明
 

《車輛データ》
◇01:安治川鉄工 FC(鋼製2軸台車)
◇02:安治川鉄工 FC(鋼製2軸台車)

参考文献:

[探索日:2016.12.13]




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