■京都の繊維機械工場を探れ!

 意外とトロッコ軌道跡が残る京都市。その下京区の丹波口駅西方にある工場の敷地内にも軌道跡が残っている。
 この工場はホームページによれば繊維用機械を製造するところのようで、軌道は工場と公道を挟んだ向かい側の敷地に残っている。以前はこちらも工場だったのか?それとも倉庫か何かだったのか?現在は駐車場と事務所になっている。軌道は門扉の外の公道に近い位置から直角に敷地の奥に向かって延びてブロック塀の手前で途切れているが、良く見ると軌道が途切れた所が円形の転車台の跡らしくなっていて、その場所から90度左側にも軌道がある。右側にも軌道の跡らしき感じが残っているが、レールは確認できない。手前の事務所の陰に隠れて左の奥が見えないが、グーグルの航空写真ではハッキリと軌道の位置が確認でき、転車台から90度左右に広がっていたのは間違いなさそうだ。
 公道を挟んだ向かい側に工場があるが、軌道は公道を横切っていたのかどうか。軌道自体は門の外側まで延びて、公道の手前で途切れているが、途切れている位置が中途半端な感じも受ける。しかし、向かい側の工場の建物と軌道の位置は合っておらず、そのまま延長線を辿ると工場の建物の側面に当たる。軌道の廃止後に工場が建て替えられた可能性もあり、このあたりは微妙だ。
 シンプルな線路配置ながら転車台の跡も残るチョット面白い軌道跡である。
 

《データ》
■上野山機工七条工場 [廃線]

◇京都府京都市下京区西七条市部町9◇丹波口 歩15
◇残存区間:敷地内◇残存距離:約0.02km◇軌間:不明◇動力:不明◇敷設日:不明◇廃止日:不明

 

[探索日:2016.03.10]




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