■伏見の製材所軌道を探れ!

 近鉄丹波橋駅から西の方角へ歩く。途中小さな酒蔵を見ると伏見が酒造りの町だと感じる。住宅と商店、小さな工場などが混在する路地を行くとやがて石山木材が現れた。角地にある作業場から軌道が延び、十字路を対角線に横切っているのが見える。軌道は公道の向こう側の木材置場から製材所まで台車を使って木材を載せて運ぶ目的で敷設されたようだが、訪問時には使われていたかどうか不明であった。距離は目測で約50メートル、軌間は実測で約600mm。軌道上には動力車はないようで人力かフォークで移動させるようだ。
 製材所の中では忙しそうに作業をしていたが、この時はトロッコが動く姿は見ることができなかった。
 その後、再訪はしていないので現状がどうなっているのか確認していないが、軌道が撤去されたらしいという噂も聞く。カーブしながら製材所の奥へ消えて行く軌道の様は実に妖しげで魅力的だった。

《データ》
■石山木材 [廃線]

◇京都府京都市伏見区聚楽716◇丹波橋 歩10
◇区間:製材所〜貯木場◇距離:0.05km◇動力:人力◇軌間:610mm◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 
◇参考:トワイライトゾ〜ンマニュアルV

[探索日:1995.06.09]




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