■武豊の油脂工場を探れ!

 かつて3.1kmの専用線(軌間1067mm)を有した日本油脂衣浦工場であるが、工場内にはそれとは別のナロー軌道が敷設され構内輸送に活躍していた。その軌道跡は部分的に工場内に残っている。工場内への立入りは厳禁であるが垣間見る事ができるポイントがあるというので探索してみた。
 JRの武豊駅から引込線跡に沿って南へ進み、工場東側の住宅街を工場に沿うように歩くと、かつて専用線が工場から出てくる地点に出る。そして専用線が出入りしていた格子の門から中を覗くとかつての貨物ホームに残るナロー軌道が見えたのである。
 写真の建物がホーム上屋でナロー軌道はスロープで一段高い位置になる。サブロクの専用線は画面の右側植え込みの部分を通っており、このホームは約3キロ離れた工場へ人員輸送にも使われたようだ。ホーム上のナロー軌道にはかつて転車台があった事が確認しているが、果たして現存するのか?
 工場西側のショッピングセンターや名鉄駅の跨線橋からも僅かに軌道跡が確認できる。またグーグルマップの航空写真からも。かつてのナロー軌道の一部でも、こうして見る事が出来るのは貴重である。目隠しせんといてね。


《データ》
■日本油脂衣浦工場 [廃線]

◇愛知県知多郡武豊町西門82◇武豊 歩10
◇残存区間:工場内◇残存距離:不明◇軌間:◇敷設日:不明◇廃止日:不明

[探索日:2016.08.13]




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