■名古屋堀川端八熊の製材所後を探れ!

 名古屋の堀川、新堀川、中川運河沿いには多くの製材所があり、水運を利用して運ばれた丸太を運ぶ為、トロッコを敷設した製材所が多い。しかし、近年の再開発によって広い敷地を持った製材所は次々にマンションのような大型建造物に建て替えられ、トロッコの姿は急速に減少してしまった。大きな都市の中心部に近いだけあって仕方ない事なのだろうがトロッコマニアにとっては非常に残念である。
 2010年4月8日、何度目かの名古屋探索で辛うじて残る軌道跡の中でも印象深い軌道跡のひとつに鬼頭製材所跡があった。金山の駅から歩いて5分くらいの距離だ。
 堀川端にホイストがあってその支柱に「鬼頭製材所」と書かれていた。ホイストを操作する木造の小屋もあって、雰囲気が良かった。そのホイストの台座のすぐ下から軌道が始まり、公道を横切って製材所跡に入ってすぐの所でアスファルトに埋もれて消滅する。製材所だった建物は中身こそないものの、建物はほぼそのままで駐車場と化していた。通常の廃線の場合、公道部が先に埋められて施設部分が残るケースが多いが何故かここは逆であった。
 ここを最初に探索したのは1995年。続いて2008年、2010年と再訪したが、ここは早くから駐車場となっていた為か?殆ど変化がなかった。しかし油断をしていると…。

※グーグルストリートビューでは2012年撮影ではほぼ変わらずであったが、2014年撮影では残念ながらホイストが撤去されてしまっている。


《データ》
■鬼頭製材所 [廃線]

◇愛知県名古屋市中川区八熊1-1-12◇金山 歩5
◇製材所前◇0.01km
 

[探索日:2010.04.08]



参考記事:雑記帖2010


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