■定光寺の保存林鉄車輌を探れ!


 JR中央本線定光寺駅は崖にへばり付く様に設置されたちょっとした変り種の駅で知られている。その崖の上のホームから階段を降りて、玉野川に架かる橋を渡り、そのまま坂道を登るとやがて左手に駅名の由来となった定光寺がある。(そのままや!)ここまで結構な急坂だ。
 定光寺手前の右側に池があって、ここを右折すると「定光寺自然休養林」の広大な森林が広がっている。更に坂道を登るとやがて右手に少し開けた場所がある。丸根山駐車場だ。駅からここまで徒歩で約30分の道程である。その駐車場の奥に保存車輌が展示されている。良く知られた保存車輌であるが、意外と紹介されない不思議な存在である。
 保存されているのは内燃機関車1台、運材台車が4両であるが、うち2両はステップ用の板が付けられているので、元々は客車の足回りに利用されていたようだ。木材を載せるフレームもない。(大型のB型客車だったらしいです)完全屋外展示ながら状態は悪くない。以前は木材が載せられていたらしいが探索時は無かった。
 機関車は木曽森林上松運輸の127号でDB10型、協三工業製。鋼製運材台車は2組。特に素性を示すものは付いていないため詳細不明。写真でも判るように機関車は緑色、運材台車は水色に塗装されている。
 一応中部森林管理局の施設が管理しているようである程度の状態を保っているようであるが、予算がなくなったり手入れがイマイチだったりするとすぐに荒廃が進むので注意が必要である。

《データ》
■定光寺自然休養林 丸根山駐車場 [保存]

◇愛知県瀬戸市川平町1◇定光寺 歩30
 
《車輌データ》
◇01:木曽森林鉄道 127号 DL(協三工業/B型 762mm)
◇02:木曽森林鉄道 FC(運材台車 762mm)
◇03:木曽森林鉄道 FC(運材台車 762mm)
◇04:木曽森林鉄道 FC(運材台車 762mm)客車用ステップ付
◇05:木曽森林鉄道 FC(運材台車 762mm)客車用ステップ付

◇参考:TP735・RF666p55(2003.05)・TP838p92(2010.05.28)

[探索日:2011.08.24]



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