■名古屋堀川端の製材所を探れ!


 名古屋の堀川、中川沿いには今でも製材所が多く残るが、その数は年々減っている。その製材所の中にはトロッコ軌道を有した所もあったが現役軌道は絶滅寸前、軌道の痕跡すら消えてしまった所も多い。 ここ堀場木材は1995年に初めて探索した。その時はまだギリギリ現役だったかも知れないくらいの印象であったが、2008年に再訪した時は製材所内の軌道が埋められてしまい、廃線が確実となっていた。それでもその後も公道を横切って堀川端まで続く軌道と川岸のホイスト並びにホイストを操作する小屋は残存していた。2010年の探索時では残存距離は約10メートル。かつて名古屋では当たり前のように見られた水運利用の製材所の姿を色濃く残す数少ない場所となった。しかし軌道が使われなくなった今では何かのきっかけで撤去される可能性は極めて高い。
 今回WEB上にアップするにあたり、グーグルのストリートビューで確認した所、2015年4月撮影で軌道が確認された。さあ辛うじて残る名古屋の製材所トロの痕跡をいち早く探れ!
 

《データ》
■堀場木材 [廃線]

◇愛知県名古屋市中川区山王2-2-30◇山王 歩5
◇残存区間:製材所〜堀川河岸◇残存距離:約0.01km◇軌間:約600mm
 

[探索日:2010.04.08]




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