■名古屋堀川端丸の内の材木店を探れ!


 名古屋市内を流れる堀川沿いには、かつて製材関連のトロッコが多く存在していた事はトロッコマニアの中では今さら語るまでもないであろう。ここ10年くらいの間で生きている軌道は次々と姿を消してしまったが、今でも金山付近には多くの廃線を見る事はできる。堀川沿いに存在した製材所関連のトロッコの軌道の大部分は堀川から製材所へ木材を運び込む目的で敷設された為、川から一般道を横切って一直線に製材所へ延びているのが一般的である。しかし、ここ船源商店は軌道密集地の金山付近から若干離れた所に位置し、また軌道自体も急カーブで90度方向転換して一般道を横切らず、河岸の狭いエリア内でコンパクトに収まっているのが特徴的な軌道であった。
 最初に訪問した時は既に車両は存在しておらず、軌道も使用されていない状態であったが、ここに来る前に見て来た金山付近の直線的な軌道とは大きく違う形状により強く印象に残ったのであった。

※2008.09.02再訪 建物・軌道完全撤去を確認

《データ》
■船源商店 [工場軌道]

◇愛知県名古屋市中区丸の内1-12◇丸の内 歩5
◇区間:河岸付近◇距離:0.02km◇軌間:610mm◇動力:人力
◇敷設日:不明◇廃止日:不明(1995.05.28以前)◇撤去日:不明(2008.09.02以前)
 

[調査日:1995.05.28]




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