■怪しげな引込線の奥を探れ!




 大井川鐵道新金谷駅のはずれから一筋の引込線が延びていて、線路を辿って行くと廃車になった電車が留置されている…。そんな光景がトワイライターを引き寄せレポートが紹介されたりするのであるが、その引込線の向うには製材関連の施設が広がっていて、大井川の河川敷に近い木材防腐工場ではU字型のトロッコが使われている。初めてこの軌道が紹介されたのはレイルマガジン23(1985.11月号)だった。その後、トワイライトゾ〜ンでも紹介されたのでご存知の方も多いであろう。
 私が初めてこの軌道を訪れたのは1986年頃であった。木造の建物から延びた軌道がいい雰囲気だった。あれから約20年、大井川鐵道に出向く機会があったので再訪してみた。
 近づいてみると工場内には丸太が並べられている。工場はまだ稼動しているようだ。果たして軌道は残っているのか…?防腐工場と思われる建物はトタン張りに変っているが、形は昔のままなので木の板の表面に貼り付けたのが良くわかる。その建物から軌道が延びていた。U字型台車もある。軌道もまだ生きていた!2本ある軌道のうち1本は完全に使われていないが1本は現役だ。最初の訪問時も1本は使われているかどうか微妙な感じではあったが…。軌道延長は若干短くなっていた。以前は木造の重量軽量計らしき建物まで延びていたが今はその手前で途切れてしまっている。また工場のはずれにあった角型の木造給水塔?が取り壊されてしまっていた。何となく小型のSLが似合ういい感じのモノだっただけに残念であった。
 最初に訪れた時、工場内に停めてあったフォークリフトに「駿遠製材」と書かれてあったので、施設名を「駿遠製材」としたが、棟続きのようなすぐ隣りの事務所には「静岡木材防腐」という看板がかかっている。工場の性質上「…木材防腐」の方が正解かも知れない。

《データ》
■駿遠製材(静岡木材防腐?) [現存]

◇静岡県榛原郡金谷町金谷1112-2◇新金谷 歩15
◇区間:製材所内◇距離:約0.15km◇軌間:762mm◇動力:巻索・人力◇敷設日:不明
 

[調査日:2004.08.18]




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