■修善寺の駅前商店街を探れ!

 修善寺には何度か行った事があったが今までこの軌道の存在に気付かずにいた。ミニ鉄道のある虹の郷を訪れた際、偶然バスの車窓から発見したのであった。(逆側を見ていたら未知の軌道になってました!)虹の郷の探索を早々に切り上げて修善寺駅へ戻った。一応帰りのバスでも確認し現地へ直行する。
 レトロな感じの商店跡に軌道跡があった。看板には杉村商店とあるが商いは既に止めている。何の商売かは判らないが、灯油の看板などが残されていた。真向かいにある金物屋と関連ありそうな、無さそうなという感じではあったが…。建物の中央を縦貫する形で奥まで延びているが暗くて末端が見えない。建物の奥行きは30メートルくらいありそうだ。車輌の類は残ってなさそうであったが、規模から見て人力の平台車程度のものであろう。軌間は2フィートである。
 建物の裏側にも回ってみた。するとすぐ裏手が伊豆箱根鉄道の線路の末端であった。伊豆箱の線路と商店の間は歩道になっているが、もしかしたら荷物の行き来があったの可能性も考えられた。商店跡に人影がなく詳しい話が聞けず、軌道の詳細は全く判らないまま探索を終えた。
 帰宅後、情報を整理していると意外な事実が!下記の地図でも判るように向かい側の金物屋も同じ杉村商店なんです。店の看板が無かったので判りませんでした。と、なると…、伊豆箱の線路端から商店跡を通って道路を渡り向かいの店舗まで軌道があった…、なんて事もあるかも?ですね。

《データ》
■杉村商店 [廃線]

◇静岡県伊豆市(田方郡修善寺町)柏久保633-6◇修善寺 歩すぐ
◇残存区間:旧店舗内◇残存距離:約0.03km◇軌間:610mm◇動力:人力◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 

[探索日:2013.08.10]




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