■パチンコ帰りのトロッコ橋を探れ!


 全国にいくつかある「トロッコ橋」と呼ばれる橋。ほぼ間違いなく、以前にトロッコが通っていたことが由来だ。(そのままや!)その中でも静岡市(旧清水市)にあるトロッコ橋には何故だか妙に惹かれるものがあった。この橋は元は坂政合板という木材加工会社が巴川の向こう側にあった貯木場から工場まで材料をトロッコで運ぶ目的で架けられたもので、正式には「坂政合板占用橋梁」(以前は看板があったが今はない)という。「専用」でなく「占用」というのも何となくいい感じだ。残念ながら工場は既に稼動していないが橋だけは人道橋として生きていて、レールもまだ一部が橋上に残っている。トロッコ廃止後はフォークリフトが通ったそうで、その為かレールの隙間には木の板が敷かれて平になっている。
 橋の幅に比べて軌間が広い。実測値で1490mm(広すぎて正確に計測できず)であった。レールの外側は20cmくらいしか余裕がない。橋と工場の間には一般道がありアスファルトにレールが埋もれていて、そのまま工場の中まで延びているが、対岸にはレールは残っていない。一体どんなトロッコが走ったのだろうか?興味が尽きないが今となっては全く分からない。(工場の中には何か残っているのか?)
 調査をしていると橋を多くの人が行き来する。向こうから来る人は何となく仏頂面だ。対岸の貯木場は広い敷地を生かして大型のパチンコ店になっていた。よくギャンブル場の帰り道は「オケラ街道」などと呼ばれる。いずれこの橋も「オケラ橋」なんて呼ばれたりして…。

《データ》
■坂政合板占用橋梁 [廃線]

◇静岡県静岡市清水区江尻台町22・東大曲町◇清水 歩20
◇残存区間:巴川上◇残存距離:約0.03km◇軌間:1490mm(実測値)◇動力:不明◇敷設日:不明◇廃止日:不明◇1908年創業
 

[調査日:2010.03.28]


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