■駅近パーキングの廃軌道を探れ!


 台風18号の接近で大幅に予定が狂った。東京近郊では朝から軒並みダイヤが乱れ、在来線の電車に運転見合わせが出始めた。結局、東海道本線も強風で運転見合わせになり、在来線でのんびり浜松まで行く予定が、新幹線を利用する事になった。昼前に浜松に着いた時はまだ東海道線や新幹線は大幅にダイヤが乱れていたが、すでに台風一過の青空が広がっていた。夕方の用件まで時間があったので、浜松近辺のトロッコを回ることにする。とりあえず遠州鉄道の駅まで行ってみると、こちらはダイヤ通りに運行していたので西鹿島まで行く事にした。
 新浜松から約30分で西鹿島に着く。到着の直前に車窓から、いかにもトロッコがありそうな雰囲気の製材関連施設が見えた。ここ西鹿島で、駅近くの駐車場にトロッコの廃線があるという情報を元に周辺を散策する。
 改札を出て最初の道を右折し製材所方向へ歩くと、すぐにトロッコの軌道が目に入った。歩き出してまだ1分も経ってない!遠州鉄道の線路のすぐ下だ。
 軌道は道路に面した部分から斜めに入り、緩やかなS字カーブを描いて、遠州鉄道と平行になって奥に延びている。S字の途中で右に支線が分岐しているが、レールは一旦撤去されていて先でまた復活している。一方、本線は一部軌道上に建造物が建てられてしまっているが、ほぼ全線に渡って残存していた。S字の奥が駐車場になっていて、駐車スペースに軌道が残っている。途中、複線になるが奥で再び合流し単線になり、最奥にはターンテーブルの跡が残り、直角に進路を変えて、最後は遠州鉄道のすぐ下で軌道が終わる。入口から最奥まで約50mくらいだ。フラットな地面で所々に建造物の痕跡を残すコンクリートの土台があるが、どんな建物が建っていたのかは今となっては全く想像できない。敷地内には車両の類は残っていなかった。
 この軌道跡はレイルマガジン119号で少しだけ紹介されている。それによれば元は製材所関連のトロッコで原木の搬入と遠州鉄道の貨物ホームまで製品の積み出しに利用されていたという。動力は手押しで廃止は1978年頃のようだ。
 駐車場の奥と隣接する稼動中の『U製材』はスロープで結ばれていた。もしかしたら、この製材所のトロッコだったのかも知れない。古い製材所の建物と並んだ原木を見ていると今にもトロッコが走って来そうな風景に思えてきた…。

《データ》
■西鹿島駅近くの駐車場 [廃線]

◇静岡県浜松市天竜区二俣278-1◇西鹿島 歩すぐ◇公道より終日可
◇残存区間:駐車場敷地内◇残存距離:約0.05km◇軌間:610mm◇動力:人力◇敷設日:不明◇廃止:1978年頃
◇参考:RM119p69
 

[調査日:2009.10.08]




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