■天草を運ぶトロッコを探れ

 レイルマガジン誌により、この軌道の存在を知ったが中々現地へ行く事が出来ずにいて、1987年になってようやく探索が実現した。ようやく仕事が一段落して休日に余裕が出来たので、当時は休みの度に伊豆へ足を運んだ。南伊豆馬車鉄道跡、縄地金山跡などと共にここ稲取も訪れが、記録を取らずに余りのも頻繁に出向いていた為、探索の日付が不明確になってしまった。
 最初の探索は「稲取漁港」という記述だけで、場所の詳細も分からずに現地に行った為、漁港の南側から探し始めて軌道発見まで結構な距離を歩くハメになってしまった。(こんな時の勘は非常に鈍い)この時は漁をしておらず、ただ軌道だけがあってトロッコは何処かに仕舞われていた。上の写真は2回目の探索時のものだ。
 トロッコは天草を干場まで運ぶ目的で使用されていた。途中分岐はなく一本線の軌道だったが適当に並べた枕木の上にヨレヨレのレールが数百メートル続いていた。人力にしては長い軌道である。車輌は木製の平台車が2台あった。
 残念ながら訪問後暫くすると天草漁は衰退しトロッコは使われなくなってしまった。現在では軌道も跡形もなく撤去され干場だけが残っている。

《データ》
■伊豆漁業協同組合稲取支所天草事業所 天草運搬軌道 [現存] ※撤去済み

◇静岡県賀茂郡東伊豆町稲取◇伊豆稲取 歩10
◇区間:干場〜計量場◇距離:約0.2km◇人力◇敷設日:不明◇廃止日:不明◇撤去日:不明
 

《車輌データ》
◇01:伊豆漁業協同組合 FC(木製2軸台車)
◇02:伊豆漁業協同組合 FC(木製2軸台車)

◇参考文献:RM021p40

[探索日:1987頃]




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