■焼津の大規模鐵工所を探れ!

 東海道線下り電車が焼津駅に差し掛かる手前、左側の車窓から大きな鉄工所が飛び込んで来る。その敷地内を良く見ると線路が確認できるが、一瞬のうちに見えなくなってしまうので余程狙って観察していないと気付く事はない。この線路に初めて気づいたのは恐らく1970年代後半に大井川鐡道へ行った時だったと思う。その後、1980年代前半に現地を探索したのであったが、写真を数枚撮っただけで記録を残しておらず正確な日付が判らない。そして2010年以降になって再訪するようになりようやく記録を残す事が出来た。
 赤阪鐵工は大きな敷地にいくつかの工場があって、工場の間には細いながらも公道が1本通っている。初めてここを探索した時、軌道は焼津駅に近い南側の第一工作工場から公道を挟んで北側の第五工作工場へ続いていて、建屋の中に軌道が消えて末端は見えない状態だった。暫く経った2010年の探索では途中で軌道が分断されていて廃線かと思われた。第五側の軌道はそのままアスファルトで埋められたようで明確に軌道跡が確認できた。しかし、2014年に探索した時は工場の扉が開かれていて軌道の大部分が確認出来た。すると分断されて2つに別れた軌道それぞれに台車が1台確認できたのである。これは現役だ!特に第五側は廃線感が漂っていただけに驚きであった。軌道上に動力車らしき車輛は見当たらない。人力か若しくはフォークリフト系かも知れない。
 見た感じではあるが南側の工場の方が活気があるように見え、北側の工場は稼働していないように見える。しかし工員さんたちは公道を渡って結構行き来しているので何かしらの作業はしているであろうか。
 現在は分断されているが、かつての軌道長は300メートルくらいになりそうだ。と、なるとかつては動力車があった可能性も。今では構内の単距離移動程度かも知れないが公道から探索できる工場軌道は貴重である。
 尚、東海道線の車窓から見える一番北側の部分は4線軌道に見える。外側のレールは太く軌間はサブロク程度に見える。また一番南側の軌道も見えるが、こちら側は埋められたようだ。しかし見えるのは共に一瞬なのでハッキリ判らない。


《データ》
■赤阪鐵工 [現存・廃線・廃線跡]

◇焼津市中港4-3-1・4-4-1◇焼津 歩10
◇区間:工場〜第5工場◇距離:不明◇軌間:610mm◇動力:人力?◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 

《現存車輛》
◆01:赤阪鐵工 FC(台車)
◆02:赤阪鐵工 FC(台車)

[探索日:2014.12.10]




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