■城下町散策でトロッコを探れ!

 恵那市岩村は城下町である。そして、ここ岩村のトロッコと言えば「岩村醸造」が有名である。WEB上を検索しても圧倒的に岩村醸造のトロッコがヒットする。しかし、知られざる鉄道(けいてつ協会著 JTB発行)では岩村醸造のほかに3箇所のトロッコが紹介されている。そのひとつがこの山丸屋商店だ。
 明知鉄道の岩村駅から城下町の古い町並みが残る本町通りへ進むと最初に現れるのが山丸屋商店のトロッコだ。通りに面した店の横からコンクリートで固められた通路のような土間のような空間を奥の貯蔵庫に向かって一筋の軌道が延びる。店の前からは軌道全体を見ることが出来るが、途中、微妙にクネっと曲がっているあたりが何ともいい感じである。店は最近リニューアルされたのだろうか、軌道の部分と共に綺麗になっている。とは言え、今でもトロッコ軌道が残されて、使用されている事は大変嬉しい限りだ。
 軌道の一番奥にトロッコが見えた。平台車であるが、T字の取っ手が付いた珍しい構造だ。また軌道末端には台車の上面と同じ高さのホームもあってプロパンガスのボンベが置かれている。店の看板にはホームガス(=プロパンガスのことか?)、灯油、お米と書かれているが、運搬の対象物はプロパンガスのようだ。ガスボンベを積んだ状態では台車を押し難いため取っ手を付けたように思われる。(本誌推定)
 軌道延長は目測で約20メートル。軌間は340mm(知られざる鉄道より)である。
 岩村の街は観光目的で散策するのも面白い所だ。有名な岩村醸造でも駅から徒歩15分程度の距離だ。明知鉄道を訪問の際は是非、岩村で下車してトロッコ巡りをお奨めしたい。

《データ》
■山丸屋商店 [現存]

◇岐阜県恵那市岩村町◇岩村 歩5
◇区間:店舗横〜貯蔵庫◇距離:約0.02km◇動力:人力◇軌間:340mm
◇参考:知られざる鉄道p46
 
《車両データ》
◆01:山丸屋商店 FC(半鋼製平台車 340mm)


[調査日:2011.08.24]




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