■各務原の製材所を探れ!

 JR高山本線の各務原駅の下りホームからそのまま階段を降りて歩いてすぐ、かつて製材所があったと思われる場所にトロッコの軌道が残っていた。駅舎のある側と違って車も人もあまり通らない裏側である。グーグルマップで確認すると丸和製材所と記載されているが、その建物は普通の住宅である。軌道近くに辛うじて残る作業場のような建物と軽トラが製材所だったことを窺わせるくらいだ。
 軌道は高山本線と平行する向きに約20メートル残存する。軌道の向きは道路に対して直角方向に敷設されるのが一般的だが、なぜこの向きなのかは良く分からない。かつてはもう少し長かったように思う。軌間は実測値で620mm。台車などは確認できない。
 駅から近く、高山本線の線路からも数十メートルの距離であるが建物に隠れて車窓からは僅かに見える程度だ。住宅と畑が点在するエリアにひっそりと残るトロッコ軌道跡は意外と気づきにくい存在であった。

《データ》
■丸和製材所 [廃線]

◇岐阜県各務原市各務山の前町3-382◇各務原(北口) 歩すぐ
◇残存区間:敷地内◇残存距離:約0.02km◇軌間:620mm◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 


参考:ブログ軽探団「春の美濃を探る」2018.04.08

[探索日:2018.04.08]




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