■廃隧道のキノコ栽培所を探れ

 上田交通真田傍陽線が廃止されたのが1972年だそうで、その後いつ頃からか、その廃隧道を利用してキノコ栽培が行われ輸送用のトロッコが敷設された。これまでにも書籍などで何度か紹介されているのでご存知の方も多いと思う。そのトロッコを確認しようと上田駅からチャリを利用して現地を探索してみた。
 真田傍陽線は上田駅から北西方向に出発し上田城近くで180度進路を変え、その後少しずつ北東方向へカーブする。ほぼ廃線跡に並行する国道144号線を辿って現地へ向かってみた。ほぼ廃線跡という事で勾配を甘く見ていたが結構な登りで、本当に鉄道が走っていたのか?と思わせる程だった。上信越道を潜って数百メートル先で脇道へ入ると実際の廃線跡となった。ここからは直線で伊勢山トンネルに向かう。正面に山が迫った所で坑口が現れた。もう汗だくである。
 坑口手前に作業小屋らしき建物があってキノコを入れる容器が重ねられていた。栽培は続いているようだ。ここから坑口に向かってトロッコのレールが確認できた。距離にして20メートルくらいだろうか。ただ良く見ると正規なレールではなくL型のアングル材だった。軌道上にトロッコはなくアングル材の上部に車輪が乗るのか、底面に乗るのかが分からない。レールは所々埋もれている状況から廃線のように思われた。一応軌間をしてみると460mmであった。
 強い日差しの中、日陰で涼みながらの探索した。アングル材利用の廃線とは言え全体の雰囲気はいい感じである。探索後は廃線跡を走り上田駅まで戻るが帰りは下り坂で前から風を受けながら楽チンサイクリング。市街地では怪しい物件を見ながら上田駅帰着となった。 

《データ》
■ヤマトキノコ園(上田交通真田傍陽線伊勢山トンネル跡) [廃線]

◇長野県上田市上野1347-12◇上田 バス(伊勢山)→歩5
 
◇残存区間:坑道外約0.02km◇軌間:460mm◇動力:人力◇敷設日:不明◇廃止日:不明
◇参考資料:鉄道廃線跡を歩くp101・旅867

[探索日:2011.09.10]




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