■塩尻の軌陸車試運転線を探れ!


 松本空港に程近い所に道路と軌道を走行できる軌陸車を扱う会社「軌陸車テック」のテストレール(試運転線)がある。事務所があるのは松本市だが、敷地内に市境がありテストレールがある場所は塩尻市になる。
 テストレールは直線で1067mmと1435mm軌間の2種類が設置されていて、周辺には無造作に軌陸車が置かれている。軌道を辿って行くと西側の末端には京浜急行で使用されていたジープ系4輪駆動車改造の軌道作業車がブルーシートを被されて行き倒れるように停まっている。車体にはナンバープレートが付いたまま。車体右側後部には「電気部」の文字が書かれている。これと同系の車輛を京急川崎駅の作業用器材置場で見かけた事があったが、多分その時の車輛だと思う。車輛下にある線路の軌間は1067mmのようで、車輪の幅と軌間が一致していない。
 テストレールのほぼ中間地点は踏切のようになっているが、ここが自動車から軌道車に変身する地点だ。そしてここから東側が1067mmと1435mmの3線区間。辿って行くと軌道末端先の機材置場に工事用バテロコが2台あった。1台は3.5tの表記があるが、表記のないもう1台も同じくらいの大きさだ。共に軌間は不明だが狭軌である事は間違いない。軌陸車テックは車輛のリースや整備も行っているので、その一部なのかも知れない。
 テストレールのすぐ横に一般道が並行しており、敷地外からでも十分に見る事ができる。

《データ》
■軌陸車テック松本テストレール [現存・保存]

◇長野県塩尻市大字洗馬◇村井 バ25(空港東区)→歩5
◇区間:敷地内◇距離:約0.15km◇軌間:1067mm・1435mm◇非電化◇敷設日:不明
 

《主な車輛データ》
◇01:京急電鉄 MC(1435mm)
◇02:電動台車(2軸 1067mm)
◇03:BL(トモエ/B型 3.5t)
◇04:BL(トモエ/B型)

[探索日:2015.08.29]




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