■和田宿の米店を探れ

 旧秋葉街道の和田宿には今でも古い宿場町の面影が残る。街中をゆっくり進むと橋新商店が現れた。いい感じの店構えである。隣が空き地になっているので奥行きの深さも良く判る。その空き地に車を停めて店の前まで行くと一筋の軌道が奥の方へ延びているのが見えた。早速探索に取り掛かる。
 声を掛けて店に入ったが誰もいない。少し奥へ進むとセンサーが反応してチャイムが鳴った。すると店の裏の建屋から高校生くらいの子供が出て来た。とりあえずトロッコの取材を申し入れると困った反応をしている。チョット待って下さいと言って奥の家へ戻ってしまった。どうやら大人の人が不在の様である。少しすると再び出て来てOKの返事をくれた。外に出ているご主人(お父さん)に携帯で連絡してくれたらしい。有難く感謝をして探索を開始した。
 店の入口から始まる軌道は店を抜けて少しカーブしながら奥の作業場へ延びている。作業場の中は急なS字カーブを描きながら更に奥へ。何処まで続いているのか?末端は確認出来ない。作業場に木製の平台車があった。上には袋詰めの米が乗っている。現役トロッコの証である。
 作業場内は米や道具類が雑然と置かれていて奥へ行くのは止めた。軌道の末端は作業場を貫通しているのかも知れない。軌道長は目測で50メートル弱くらいか?軌間は実測値で460mmであった。
 旧南信濃村はどうしても遠山森林鉄道に目を奪われがちだが、この様な微小の人力トロッコも是非見ておきたい。

《データ》
■橋新商店[現存]

◇飯田市(旧下伊那郡南信濃村)南信濃和田1320◇平岡
◇区間:敷地内◇距離:約0.05km◇軌間:460mm(実測値)◇動力:人力◇敷設日:不明
 

◆01:橋新商店 FC(木製平台車/460mm)[2013.06.15確]

◇参考:立入厳禁p175



[探索日:2013.06.15]




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