■南越前町の建設会社を探れ!

 この機関車がレイルマガジン誌で紹介された時の衝撃は忘れない。現存する最古級の加藤は本来なら産業遺産級である。それでもこの機関車が世間に知られてから既に20年以上、特別な手入れもされていないのにも関わらず形だけでも留めているのは奇跡かも知れない。
 北陸本線の南条駅から500メートルくらいか、国道沿いにある坂川建設南条本店の資材置場に加藤は鎮座している。すぐ近くのコンビニの駐車場に車を停めて歩いて行くと、門の中に目当ての加藤がすぐに確認できた。逸る気持ちを抑えてまずは事務所へ向かう。対応に出て来た男性に来意を告げると全く珍客のような対応。意外と来訪者は少ないのか…。それでも取材は即OKで早速機関車へ向かう。
 だいぶ西日が傾いて右サイドの写真は完全逆光。左サイドはフェンスがあって撮影不能なので、いい感じの側面写真が撮れなかったのが残念。訪問は午前がベストのようだ。光の加減で今回はこの角度が一番綺麗に撮影出来た。
 尚、この機関車の詳細はレイルマガジン通巻152号(1996年5月号)で投稿者の古田氏、編集の滝沢氏のレポを参照されたい。かなり念入りに調査をされている。
 帰りに事務所でお礼を告げて後にした。いつまでもこの姿を留める事を願いつつ車を走らせた。

《データ》
■坂川建設南条本店(坂川建設資材置場) [保存]

◇福井県南条郡南越前町東大道36-14◇南条 歩5
 

《車輛データ》
◇01:坂川建設 GL(加藤 1933年5月 2146番/B型 6t 509mm)

参考:レイルマガジン 152p52-53(1995.10.12・1995.12.15)
   RAILFAN 555
   鉄道ピクトリアル 626p63
   鉄道番外録5
   RAILFAN 666p24(2006.03),p56(2006.03)
   保存車大全コンプリートp245

[探索日:2020.11.05]




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