2022年7月、私用で上越市に行く事になったので、柏崎まで足を延ばしてみた。
柏崎駅のコンテナヤード脇の道から右手の工場脇の路地に入り、歩くこと10分弱、お目当ての場所に来ると、確かに軌道は存在していた。目測で直線30メートルくらいだろうか。敷地内に木材は無いが、建物には製材所だったような雰囲気が残っている。この時、日頃は持ち歩いているメジャーを忘れてしまったため、末端の線路間に手のひらを当てて仮計測して400mm強と判定したが、後日再訪してメジャーを当てると505mmであった。反対側の末端はアスファルトで埋められているように見えるが明確な判断が難しかった。現存する軌道跡から推測すると、動力は人力で、車輛は2軸の台車程度であったのではなかろうか。
現在、製材所だったの建物の中には隣接する酒蔵の物置に使われているが、駅から程近い大きな敷地なので、何かに転用されてしまう恐れもある。この軌道の痕跡がいつまで残るのか？余り油断は出来ない感じを受けた。
《データ》
■柏崎の製材所跡 ［廃線］
◇新潟県柏崎市新橋6-16◇柏崎 歩10
◇残存区間：敷地内◇残存距離：約0.03km（目測）◇軌間：505mm（実測値）
◇敷設日：不明◇廃止日：不明
［探索日：2022.08.17］
