■高架下の標準軌トロッコを探れ!


 東海道新幹線が鶴見川を渡りトンネルに入る少し手前、高架下の工場の前には怪しげにトロッコが積まれている。よく保線作業用に使われる木製の平台車と鋼製アングルで組まれた謎の超小径車輪トロッコ…。車輪は小さいがスタンダードゲージだ。木製台車にはブレーキのような仕掛けがついている。一体何に使われるのか?工場自体には軌道は無く、トロッコも未使用風で新しい。トロッコ製造工場なのか?土曜日だからか、それとも夏休みだからか?残念ながら工場は休みであった。仕方なく写真だけ撮って自宅で調べてみた。すると…、やはり作業用トロッコの製造工場のようだ。製品は1067mmと1435mmの2種で、俗に言うナロー用はない。更にネットで調べていくうちに色々なネタが出てきた。製品の中には興味をそそるネーミングの「ジュラルミン軽便トロ」なるモノがあり、これはライトバンや軽自動車にも積める折りたたみ式の作業台車だったりする。また、西武安比奈線に置かれているトロッコはこの会社の銘板が付いているらしい。写真の超小径車輪トロッコは安比奈線と同型のようにも思える。
 是非、次回は「ジュラルミン軽便トロ」を見てみたいものだ。

《データ》
■ヨシイケ科研機器 [その他]

◇神奈川県横浜市港北区樽町4-3-1◇綱島 歩15

 

[調査日:2010.08.07]


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