鶴見線の名物駅、海芝浦駅で折返し待ちの間、普通の人なら海を見ながら過ごすであろうが、何となく工場の方が気になるのはトロッコ好きの悲しい性ではないだろうか？新芝浦駅を過ぎたあたりから右手に、何本もの引込線が工場の建物の間を縫うように張り巡らされているが確認できる。その線路の行方が気になるが、何分にもここは立入禁止の工場内である。東芝の関係者以外は改札口から出る事すら出来ない。せめて車窓や駅のホームから、しっかり観察したいものだ。
　電車が折り返すこの時も何気なく停車中の車窓から工場の方を見ていたのであった。扉が開けられた工場の建物の中に一直線に延びた軌道と大型の台車のような物が見えた。なんじゃ、ありゃ！よ〜く観察してみると、どうやら重量物を移動させる台車らしい。軌間は広め、距離は100m以上はありそうだ。かなり先まで続いている。台車は手前に一台、ず〜っと奥の方にもう一台見える。大きさの割に低床だ。台枠の下に連結器代わりのピンのような物がある。何を動力にしているのかは全く分からないが、大きさから人力ではないだろう。
　ホームの片隅にある公園は時間帯が早すぎて閉鎖されていて利用できず。改札から外にも出られず、海の景色にもあまり興味がなかったので、結局、折返しの待ち時間、この軌道を見ていただけなのであった。

《データ》
■東芝京浜事務所　［現存］
◇神奈川県横浜市鶴見区末広町2◇海芝浦　駅前◇立入禁止区域
◇区間：工場内◇距離：不明◇軌間：不明◇動力：不明◇敷設日：不明
◇01：FC（鋼製台車）
◇02：FC（鋼製台車）
　

［調査日：2008.07.26］