東京海洋大学は越中島と品川の２つのキャンパスがある。元々は別の大学であったものが統合されて１つの大学になったが、水産系、商船系と分野が異なるためかキャンパスは２ヶ所のままだ。
品川駅の港南口から食肉市場の先、運河の向こう側に広がる品川キャンパスの東端に実習船の艇庫があって、船を降ろすホイストまでの間に艇運搬台車の軌道がある。しかし、キャンパスの南東側にある保存船の雲鷹丸の横を過ぎると首都高とモノレールを潜る道が続くが普段は立入禁止。なので現在はモノレール東側の報知新聞社横の船着き場に沿った遊歩道から探ることになる。
６室ある艇庫からそれぞれ軌道が延びて横移動するトラバーサー上に乗りホイスト下へ。船はクレーン状のホイストに吊るされて海面へ降ろされる。６線それぞれに運搬用台車があるようで、動力は人力と思われる。距離は艇庫〜トラバーサー間で目測20メートルくらい。軌間は1200mm。トラバーサーはもっと広い。艇の出し入れはどの程度の頻度があるのか分からないが、トラバーサーの台車など手入れは良好。それなりに稼働するのかも知れない。
《データ》
■東京海洋大学品川キャンパス艇運搬軌道 ［現存］
◇東京都港区港南4-5-7◇品川（港南口） 歩15
◇区間：艇庫〜ホイスト◇距離：約0.02km 全6線◇軌間：1200mm◇動力：人力◇敷設日；不明
参考：ブログ軽探団 軽探団 2011.09.20 東京湾岸
ブログ軽探団 「トロ」な学際を探る（2015.10.31）
［探索日：2015.10.31］
