■線路脇の線路を探れ!  ※2008.03.28現在、所在が確認できなくなりました。

 2008.10.08撮影

 京急蒲田駅付近の高架工事が始まって久しい。雑色付近から平和島までの区間で着々と高架工事が進められている。その中でも特に雑色の工事用側線や、梅屋敷付近の現場はマニアにとって興味をそそるエリアではなかろうか?ただ、最近では雑色の側線は本線との接続部分が撤去されてしまい、雑色周辺の工事が終焉を迎えている感もある。しかし、梅屋敷エリアはまだまだマニア心をくすぐるアイテムもそろっている。梅屋敷駅のすぐ北側にある工事用の基地には緑色の謎の作業台車が2台あるし、高架用のクレーンらしきレールもある。そんな中、梅屋敷〜大森町間で更に不思議なモノを見つけた。それは京急本線のすぐ横にある線路だ。疾走する電車から見た目測では軌道の長さは約10m、軌間は約1mといったところだ。レールは白く染まり、得体の知れない不思議な物体がレールの上に乗っている。多分、コンクリートに関連する土木工事系の機材であろうが、一体、何モノだろうか?
 最初にその物体を見つけたのは2008年8月の頃だった。そして、その謎の物体は梅屋敷〜大森町の間で、2週間から3週間程度で場所が移動する。電車の車窓からは一瞬確認できるのだが、電車を降りて見に行くと、騒音防止目的と思われる壁で覆われているため、沿道からはその物体を確認できない。それが2008年11月中旬、突然に絶好のチャンスが訪れた。梅屋敷〜大森町間の踏切のすぐ横に現場が移ったのである。早速、現場に急行したのは言うまでもない。しかし、間近に見てもそれが何モノなのか全く理解できなかった。ただ、高架線の橋脚の土台部分を作る目的で何かしらの作業をしているらしい事は推測できた。機材本体には「北斗工業」と書いてある。
 その後も梅屋敷〜大森町間で転々と現場を移し、今でも(2009.02.01現在)本線横に軌道がある。いつまで存続するか分からないこの軌道、今日は何処で見ることができるのか?ちょっと楽しみにしながら通勤電車に揺られているが、そろそろ移転先もなくなりつつある。

《データ》
■北斗工業 京急高架工事 [その他]

◇東京都大田区大森西6丁目付近◇梅屋敷 歩5
◇距離:約0.01km◇複数箇所に存在したこともある
 

[取材日2009.01.02]


2008.11.15撮影
 2009.01.02撮影
2009.01.02撮影



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