■板橋の下水道工事現場を探れ!


 板橋区の地下で行われている下水道工事の見学会に参加する機会を得たが、トロッコが活躍しているかどうか?答えは現場に行くまでは分からない。とにかく中を覗くには見学会などの機会を活用したい。
 まずは見学会当日、東武線の上板橋駅から現場に向かって歩く。今までの経験から見学会の場所は掘削を始める立坑の防音ハウスから始まる。遠くに白い壁に囲まれた防音ハウスが見えて来た。
 入口に見学会の案内があった。まずは中に入って受付を済ませて見学会が始まるまでハウス内を観察する。資材が並ぶヤード内にトロッコに関連するものがないが唯一の頼みは施工者が「鉄建」ということであった。
 事務所に案内され工事の概要説明を聞いていよいよ立坑へ。ヘルメット、軍手を装着して階段を降りる。深さは16メートル。下まで降りると…、軌道があった!
 軌道は複線だった。しかし良く見ると柵の向こう側にもう1本あって計3線であった。足元の2本は本線で坑道へ延びている。柵の向こうの1本は側線で、軌道末端ある複線のトラバーサーでスライドさせる仕組みになっていた。そして側線には長物車が1両留置。
 肝心の本線は複線で坑道へ進入するが50メートルくらいの地点で合流し単線になる。しかし見学できるのは立坑から数十メートルまで。奥に白いBLと後ろに僅かに鉱車が見えているが接近できずであった。
 トロッコはセグメントというトンネルを構成する部品の運搬と掘削した際に出るズリの搬出に使われている。見学会当日の掘削地点は立坑から610メートルの地点。掘削は一昼夜で約15メートル前進。掘削に合わせて軌道も1日で15メートル延伸することになる。ヤードには無かったレールの供給はどうなっているのか?もう少し奥まで見たかったと思うのは贅沢であろうか。
 工事は立坑発進基地から西の方角へ来年(2017年)3月まで続く。

《データ》
■第二田柄川幹線工事 [現存]

◇東京都板橋区桜川1-4◇上板橋 歩10
 

参考:ブログ軽探団「梅雨の板橋・練馬を探る」2016.06.25
   東京都下水道局工事情報詳細(練馬区)

[探索日:2016.06.24]




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