するとブログ内には「元郷氷川神社」「町会長宅」。更に何枚かある写真の背景に黒い倉庫や白い窓枠の茶色いマンション風の建物が写り込んでいる。これらを手掛かりに探りを進めた。
まず「元郷氷川神社」は埼玉県川口市の神社であった。この地元の町会長は「川口市元郷」の地域だ。元郷地区を中心に空から作戦を試みるも不発。しかし元郷4丁目に黒い倉庫があるのを確認できた。この倉庫の場所に絞り込んで裏付調査すると…、「町会長宅」らしい…、白窓枠茶色の建物が対面に…、これで間違いないな…。早速現地確認するとレールらしきものが確認できたが、この日は機材が揃っていなかったので後日改めて訪問。
開けっ放しの門から事務所兼自宅らしい建物へ向かって歩くとすぐに軌道を発見。玄関の呼鈴を押して出て来たご主人に来意を告げると快く取材ＯＫ。「ご自由にどうぞ」と言った感じの対応であったので早速探索開始。
軌道は門と建物の中間から始まり、90度にカーブして建物の横をかすめるように進むと、建物を過ぎた所で何と分岐！片方の軌道は倉庫らしき建物の中へ。一方本線は建物の裏手に回り込んで自然消滅している。残存する本線の形状は逆Ｃ字型。本線の全長は50メートル弱くらいだろうか？軌道がしっかりしている部分で軌間を計測すると620mm。見渡した限り車輌の類は発見できなかった。
実は探索にあたって聞取り調査をしておらず、軌道の詳細は不明である。現在ここは不動産管理会社を営んでいるようで元々の稼業ではないと思われた。表側には倉庫、裏手は小さな畑になっているので農作物の運搬目的で敷設されたのだろうか？しかし裏手の門は工場風でもある。さて軌道の正体は如何に！次の探索を楽しみにしましょう。
《データ》
■もといち ［廃線］
◇埼玉県川口市元郷4-8-24◇川口元郷 歩10
◇残存区間：敷地内◇残存距離：約0.04km◇軌間：620mm（実測値）◇敷設日：不明◇廃止日：不明
参考：ブログ軽探団2016.04.23
ブログ軽探団2016.04.02
［探索日：2016.04.23］
