■横瀬のレジャー農園を探れ!

小松沢レジャー農園20140125-010

 ある日、アド街を見ていると「秩父」を特集していて、何位かで紹介されていたのが小松沢レジャー農園だった。レジャー農園だけあって果物が人気のようだが、何故か少し地味な「しいたけハウス」が登場したのであった。で、その足元には何やら軌道らしきモノが!すぐにネットで検索してみると、やはりしいたけハウスの中に軌道らしきモノが写る画像が確認された。これは「イキ」ですね。
 1月の後半、かなり冷え込む時期に秩父へ向かった。飯能から乗ったレッドアロー号の車窓も正丸トンネルを過ぎるとグッと冬らしい景色となる。芦ヶ久保の氷柱では徐行運転のサービスもあった。一旦、秩父まで行って煎餅屋のトロッコを見て、昼食を済ませてから横瀬に戻った。
 横瀬の駅からは歩いて向かった。送迎バスもあるのでラクをしたければ時間を確認するとよい。それでも25分で着いた。
 入口の園内マップでしいたけハウスの場所を確認。そして椎茸狩りの料金とシステムも併せて確認する。目的は椎茸ではなくトロッコなので一番安い200gで500円コースのチケットを購入してハウスへ向かった。ハウスの入口に係りの人がいて椎茸狩りの説明をしてくれるが、入口からチョロっと見える軌道が気になり説明が耳に入らない。最後に聞いた「これくらいのがいいですよ」という見本だけが記憶に残ったので、それを頼りにいざ入室!
 ハウスの奥行きは20メートルくらいか?通路は2列あってそれぞれに軌道が敷設されている。ほぼ中間地点に直角の渡り通路があってその部分にも軌道があり、交差点部分は転車台になっていた。ハウス内でH字型に軌道が敷設してあった。これは想定していたよりも面白いトロッコだ!
 渡り線の端にトロッコが1台あった。台枠に小径の車輪が付いて、ホダ木を積むための鉄筋が載っただけの簡素な造りの台車だ。渡り線の延長に出入口があって軌道は更に続いているようだったが、そちらは「椎茸狩り」の範囲外だ。どうやらホダ木のストックヤードのようである。
 タイミング良くハウス内に他の客がなく、貸切状態だったので結構自由に探索が出来た。そして思い出したように説明で聞いた大きさの椎茸を捥いではハウス内に置いてある秤で重さを量ってみる…。暫くして家族連れがハウスに入って来た。
 あまり期待しないで足を運んだ観光農園のトロッコだったが、椎茸以上に収穫を得て帰路についたのだった。
 尚、しいたけハウスは季節によって営業が変わるので要確認である。

《データ》
■小松沢レジャー農園 椎茸ハウス [現存]

◇埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬1408◇横瀬 歩30◇10:00-16:00◇入園無料・椎茸狩は有料◇無料P・送迎バス有り
◇区間:しいたけハウス内〜ホダ木置場◇軌間:590mm(実測値)◇距離:0.05km(推定)◇動力:人力◇敷設日:不明
 
《車輌データ》
◆01:小松沢レジャー農園 FC(鋼製2軸)
◆02:小松沢レジャー農園 FC(鋼製2軸)
◆03:小松沢レジャー農園 FC(鋼製2軸)

◇参考:知られざる鉄道決定版p142
◇関連ページ ブログ軽探団 2014.01.25

[探索日:2014.01.25]



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