■展望台の鉱車を探れ

 日光市街から名物いろは坂を登り中禅寺湖畔を左折。更にくねくねと坂道を登ったドン詰まりに半月山駐車場がある。中禅寺湖からは約8.5kmの距離だ。地図によってはここから足尾の街へ降りられるように記載されているものもあるようだが車はココまで。ここ展望台を兼ねた駐車場には何故か足尾銅山観光の看板があってその横には錆びた鉱車が置かれている。以前は3両あったはずだか探索した当日は2両に減っていた。
 人気も疎らな駐車場で鉱車の近くに車を停めて早速探索を開始する。外見は足尾銅山観光にある角鉱車と同じだ。軌間も475mmで足尾銅山と合致し、近くの看板の通り間違いなく足尾銅山の鉱車と推測できる。
 1996年に足尾銅山観光を探索し、保存展示されいる車輌を調査したが、2012年4月の再訪時には同型の鉱車が20両近く減ってしまっていた。足尾銅山観光から運ばれて来たものなのだろうか?車番等の手掛かりが皆無で立証するには至らなかったが、その可能性は極めて高いように思われる。
 鉱車は特に手入れされている様子はない。やがてこのまま朽ち果てていくのであろうか?1両減ってしまっているのもその為かも。
 足尾銅山から近いとは言え、ココの駐車場と銅山観光の因果関係は一体何なのであろうか?結局、何ひとつ疑問が解けないまま同じ道を引き返すのであった。 

《データ》
■半月山駐車場 [保存]

◇栃木県日光市半月山◇日光 バス45(中禅寺湖温泉)→バス20(半月山) ※半月山線は季節運行
 

《車輌データ》
◇01:足尾銅山 FC(1t角鉱車/鋼製2軸 475mm)
◇02:足尾銅山 FC(1t角鉱車/鋼製2軸 475mm)

[探索日:2012.09.03]




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