■笠間の復元人車を探れ!

 当団のレポでもご存知かと思うが人車を復元するケースは少なくない。茨城県笠間市でも笠間駅前から笠間稲荷までの区間約1.4kmで1915年(大正4年)から1925年(大正14年)までの10年間、人車軌道が運行されていた事から人車の復元作業を開始した。
 人車の復元作業は2006年より始まった。当初は人車に関する資料収集を行い、2/3サイズの人車を製作し実際に運行されたが、2012年6月から原寸大人車の製作を開始。翌2013年6月に完成した。
 原寸大の人車は普段、笠間工芸の丘で静かに保存、展示されているが実際に可動、乗車が可能であるので市内のイベント時には現地へ輸送され実際に運行乗車など活動を行っている。なので機会を見て笠間を訪れれば乗車が可能だ。年に1回、笠間工芸の丘敷地内で開催されるイベント「笠間浪漫」では実際に線路を敷設して運転試乗会が実施されている。
 尚、復元された人車の図面は松山コスモス園のある大崎市より提供されているので人車の形状は松山人車軌道とほぼ同型である。またイベント時に使われるレールは笠間からもほど近い高取鉱山から提供されたものである。
 

《データ》
■笠間工芸の丘 [保存]

◇茨城県笠間市笠間2388-1◇笠間 歩30◇10:00-17:00 月曜日休園◇入場無料

 

《車輛データ》
◇01:PC(道の市実行委員会 2014.06/木造2軸)動態

参考:ブログ軽探団「秋の常陸を探る」2015.10.10up
   ブログ軽探団「春の常陸野を探る」2016.04.16up

[探索日:2016.04.16]




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