■塀の中の水色機関車を探れ!

 常磐線四ツ倉駅近くのセメント工場のすぐ裏手の玉山鉄道の廃線跡近くの工場跡らしき駐車場の中に水色の機関車を発見した。近付いてみると車番などの表記は何もないが、軌間610mm、Zパンタに2枚窓…、何となく写真で見たような…、どうも新八茎鉱山で使われていた電気機関車のようだ。仮にセットされたような線路上に置かれいるが、一応綺麗に塗装されている。整備中なのか、それとも一時的に置いてあるだけなのか?
 ここは工場跡のように見えるが、車庫代わりに使われている建物だけが残っているだけで他には何もない。敷地のすぐ前が玉山鉄道の線路跡なので、住友セメント系の関連工場だったのだろうか?しかし手掛かりは何も無い。どう言う経緯でココに置かれているのか?置かれている事自体、自然のようでもあり、違和感があるでもあり…。
 先日、国会図書館へ行って住宅地図を見ると、施設名が記されていなかったが、ネット地図では「吉田組」とある。会社名から推測すると建設、土木系の会社であろうか?とすると、資材置場だったようにも思えてくる。結局のところ何も判らず仕舞いであるが、この手の保存車は中々安住しないケースが多い。仮に今後、何処かに引き取られるにせよ、末永く保存されるよう願うばかりだ。

《データ》
■四ツ倉の工場跡(吉田組) [保存]

◇福島県いわき市四倉町上仁井田字千歳43◇四ツ倉 歩15

 

[調査日:2009.08.02]




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