■郡山の金山施設を探れ!


 高玉金山跡を利用した観光施設「ゴールドマイン高玉」…、最近話題に上らないが一体どうなっているのか?震災後、色々と探ってみたがコレと言った当たりがなかった。仕方ない、現地探索を決行するか…。
  2014年春、会津探索を計画した。その探索の前後に高玉探索を組み入れてみるか…。18きっぷ利用の日帰りで会津若松の市街地と沼尻鉄道の車輌が保存されている緑の村は外したくない。どういう風に高玉探索を組み込むか?思案のしどころだった。結果、帰路に組み込み、ついでに磐梯熱海温泉で〆の一浴…、これで決まりだな…。
  ゴールドマイン高玉の最寄駅は安子ヶ島。徒歩では少し遠い距離だがチャリなら楽勝だ。会津若松市街、緑の村もチャリの方が都合が良さそうだが、会津若松以外はレンタサイクルがないので持参することにして、いよいよ探索決行である。 会津若松、緑の村の探索を予定通りに終えて安子ヶ島駅に降りた。列車から降りたのは私一人だけ。当然無人駅でゴールドマイン高玉への案内もない。とりあえず地図は持参しているので場所は大丈夫だが…。チャリを組立てていざ漕ぎ出そう!
 途中、綺麗な案内看板が!(やっているのか?)、すると次はヨレヨレの看板。(やっぱりダメか?)そして磐越自動車道を潜るとゴールドマイン高玉だ。アスファルトの道が続く先に建物が見えるが人気がない。ゴーストタウンのような建物前の道には夥しい量の水が流れ、その成分か赤茶に変色していた。建物の背後の山の斜面に「高玉金山」と書かれた大きな看板があるが、目の前の自動車道を行く車は気付くこともなく走り去って行く。 一応、チャリを置いて探索を開始する。温泉施設などもあるはずだが明らかに営業はしていない。廃業と見ていいのだろうか…。人気がない場所をウロウロしていると郵便バイクが来てハッとした。郵便屋さんも怪しそうにこっちを見ていたが、廃屋のような事務所のポストに郵便物を入れて走り去って行った。自動車道を行く車の風を切る音だけが聞こえるチョット不気味な光景だった。
 そうだ肝心のトロッコは何処だ?「乗車券売場→」の張り紙に従って行ってみたが何処が乗車券売場なのか判別しない。山の斜面を緩やかに登る坂道がある。先程の大量の水はこの上から流れているようだ。もしや水源は坑口から?
 「軽探団心得その6」で柵の横の隙間を入った。水が流れ降りて来る道を登ると「高玉金山」の看板の所だった。すると左手に坑口があった。やはり水は坑口から流れ出している。坑口からは線路も出ていてカーブした先に観光用のトロッコが停まっていた。車輛はトモエ製のBLの他、客車と鋼製の台車があった。トロッコを見て、写真を撮れば任務完了だ。余計な事はせずに撤収にかかる。従って坑道の中や、線路の末端は未探索である。
 後日、色々調べてみると廃業ではなく一応復活の意思はあるようだ。(長期休業扱いか?)しかし現実は厳しい印象が強い。
 ゴールドマイン高玉は今後どうなっていくのか?探索後、磐梯熱海温泉のアルカリ性泉に浸かりながらぼんやりと不安な将来を考えたりするのだった。


《データ》
■ゴールドマイン高玉 [廃線]

◇福島県郡山市熱海町大字玉川字横道13◇安子ヶ島 歩20
◇残存区間:施設内◇残存距離:約0.05km(坑外部)◇動力:蓄電池
 


[探索日:2014.04.08]


《車輛データ》
◇01:ゴールドマイン高玉 1 BL(トモエ電機 1996年)
◇02:ゴールドマイン高玉 2 BL(トモエ電機 1996年)
◇03:ゴールドマイン高玉 PC(2軸人車 1996年)
◇04:ゴールドマイン高玉 PC(2軸人車 1996年)
◇05:ゴールドマイン高玉 FC(鋼製2軸台車)

《高玉金山》
1573年 開坑
1929年 日本鉱業経営
1976年 閉山

◇参考文献:旅836・トワイライトゾーンE・全国鉱山鉄道資7(2001.09)
◇参考記事:軽探団 会津を探る


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