■復元馬鉄を探れ!

郡山市歴史資料館


 かつて郡山から三春に向かって三春馬車鉄道が走っていた。その馬鉄の復元客車が展示してある資料館を訪ねてみた。
 場所は郡山駅から西へ約1.5kmの郡山市歴史資料館だ。バスが捕まればバス便がいいが、乗り場探しや待ち時間などを考えれば徒歩でもいいかも知れない。3階建ての資料館は小さな学校か役場のような造りで、この中に車輌が展示してある雰囲気は全くない。1階は事務室で階段を上がった2階から上が展示室になっている。その2階展示室の奥に目当ての客車が展示してあった。
 展示場所に客車に関するデータは記載されていないが、馬車鉄道に関する展示があった。それによれば三春馬車鉄道は、
「明治22年に三春から郡山まで敷設された。郡山駅前が終点で現在の旧国道を通り、三春街道を三春町まで行き、繭市場前まで通じていた。1日6本の運行で所要時間は1時間30分。運賃は郡山〜三春間3区間で、1区間大人8銭、小人4銭。大正3年に平郡鉄道(現磐越東線)の郡山〜三春間が開通すると、急激に利用者が減少し、翌4年に廃止された。」とある。
 良く見ると枕木の上にはレールが3本あった。そのうち1本には「三春馬車鉄道の当時のレール」と書かれていた。展示物の軌間を計測すると750mmであるが、ネット等で調べると本来の軌間は762mmのようである。また、この復元車輌は地元の歴史研究家、橋本拾五郎氏が復元、寄贈したものらしい。

《データ》
■郡山市歴史資料館 024-932-5306 [保存]

◇福島県郡山市麓山1-8-3◇郡山 バス10(図書館前)→歩5◇10:00-17:00・月曜日休館◇入館無料
 
《車輌データ》
◇01:三春馬車鉄道 PC(復元 木製2軸 750mm)


[調査日:2011.09.02]




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