■謎の長物車を探れ!


 この日は運行日ではないのを承知の上、さくらんぼ東根駅からマイチャリで現地へ向かった。目的はこの謎の車輌の調査の為である。(ホンマかいな!)
 河北町の中央公園と言えばとにかく「いもこ列車」が有名である。が、その保管されている車庫の反対側の線路の末端に停まっている謎の長物車に気付くのは鉄道マニアだけだ。恐らくいもこ列車に乗りに来る人達の大部分が気付かずにいるであろう。
 さて、現地に行ってみると…、ありました!車庫の反対側の末端に…。当然、機関車は大切に車庫に保管されていますが、こちらは屋外の雨ざらしです。一応形状は「シキ」のような「長物車」ですが、大きさは超軽便サイズのボギー車で、連結器はナント自連を装備しています。主役のSLとは異なる連結器です。一体なぜだ?大体、ココには2両の車輌しかないのにも関わらず各々が違う連結器だなんて!
 とりあえず推測できるのは、この長物車はSLに牽引される目的でココにあるのではないと言う事である。ならばこの車輌はココのオリジナルで発注されたのではなく、何処か別の軌道から何らかの目的で運ばれて来たのではないだろうか?では何処から?貨車の形状からして工場か…?実車にヒントになるような表記はない。
 軌間762mm、自連…。軌間と連結器の形状が合致するのは…、釜石…、武蔵白岩…、芳井…、白木谷…、う〜ん今一ピンと来んな〜。毎度のようにダラダラと推理してみたものの、結局は毎度のように結論が出ぬまま終わってしまうのでした。ゴメンナサイ。

《データ》
■河北中央公園 [保存]

◇山形県西村山郡河北町谷地中央3-15◇寒河江 バス20(河北中学校前)→歩すぐ
 

《いもこ列車について》
◇いもこ列車に関する問合せは役場の都市計画課 0237-73-2111
◇運行区間:公園内◇距離:0.135km◇動力:蒸気◇軌間:762mm
◇運行:4月〜11月の第1,3日曜日・13:00-15:00◇料金:無料◇所要時間:3分(往復)
◆01:渓湖製糖 347号 SL(アングロ・フランコ・ベルジ社 1948年/C型タンク 762mm)[2010.08.30確]
◇参考資料:RM60・RM61・RM117・RM193・RF485・RF555・全国保存鉄道2・全国保存鉄道3・TF447・全国フシギ乗り物ツアーp44-47など

[調査日:2010.08.30]




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