■地下へ延びる謎軌道を探れ!


 今思うと1990年代前半頃までは、偶然、旅先などでも知られていないトロッコや得体の知れない軌道などを発見できた時代だったように思う。この得体の知れない軌道もそうだった。
 この日は秋田県鹿角市にある大湯温泉に泊まった。早めに宿に入ったので、夕食までの間、温泉街に点在する共同浴場に行くことにした。その途中に偶然通りかかった建設会社の倉庫らしき建物の前、地下へ延びる軌道が見えたのだった。それにしても数ある軌道の中でも地上から一段下のレベルに延びる軌道を見るのは初めてである。山の斜面や鉱山のような施設ならまだしも、ここは平坦な街中である。
 この地下には一体何があるのだろうか?一見倉庫のように見えるが…。鉱山の斜坑の名残か…?それとも軍関連の施設か…?あえて謎のままにしておくのも楽しいかも…?
 軌道の残存距離は約10m程度であるが、地上部は更に延びていたような感じが残る。動力は巻索(ワイヤー巻揚げ)と推定した。
 で、やはり単純に地下倉庫なのか…?

《データ》
■八重樫建設 [廃線?]

◇秋田県鹿角市十和田大湯字荒瀬12-2◇鹿角花輪 バス30(大湯温泉)→歩10◇公道から見える
◇残存区間:倉庫付近◇残存距離:約0.01km
 

[調査日1993.09.19]



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