■博物館で機械系車輌を探れ

 鉱山町の郷土資料系の博物館や資料館に鉱山系トロッコが保存展示されている例は多いが、そのほとんどは鉱車や小型のBLだったりである。かつて花岡鉱山などの金属鉱山を有した大館の博物館にもトロッコが保存されているが、ここ大館郷土博物館は何故かロッカーショベル、ローダーなどの機械系車両の展示が充実しているのが特徴だ。展示室に入るとすぐにBLと鉱車が目に飛び込んで来るが、その右手に並ぶロッカーショベルに目を奪われる。一瞬、全部がトロッコかと思ったが良く見ると手前の3両が軌道用で残りはタイヤだったりで軌道用ではなかった。
 残っている銘板によれば3台ローダーは太空というメーカーのものが2台、日開というメーカーが1台である。説明板には太空がローダー、日開がロッカーショベルと書かれているが、その違いが良く判らない。また太空の2台は型番も異なる。
 展示車輌は下記の通り5両である。車番は現車の表記をそのまま記載した。各車輌には簡単な説明書きがあるが、何処の鉱山で使用されていたものかの記載はない。軌間が762mmなので恐らく花岡鉱山であろうと推測した。
 全て屋内展示の為、車輌の状態は良好である。展示物にも間近で見る事もでき、じっくり調べるには格好の施設である。やはりトロッコ探索にはこの様な博物館の調査も欠かせない。

《データ》
■大館郷土博物館 0186-48-2119 [保存] HP

◇秋田県大館市釈迦内字獅子ヶ森1◇大館 バス15(獅子ヶ森)→歩5 ◇9:00-16:30・月曜日休館◇\300◇無料P50台
 
《車輌データ》
◇01:32 BL(ニチユ/B型 3t 762mm)
◇02:140 FC(鋼製2軸鉱車 762mm)
◇03:8 FC(太空 1964.12製?/2軸ローダー 600B型 762mm)
◇04:8 FC(太空?/2軸ローダー 700E型 762mm)
◇05:FC(日開/2軸ロッカーショベル RS32型 762mm)

[探索日:2012.11.06]




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