■現役実用最狭軌道を探れ!

 間口が狭く奥行きが深い…。城下町など古くからある街並みに残る立地条件、これがいわゆる街角軌道を敷設させる要因のひとつである事は間違いない。そんな条件の中、仙台市にも街角軌道が存在する。敷設目的は通りから奥の倉庫へ原材料を、そして出来上がった製品を店舗へ運ぶためだ。建物横の僅かな隙間から奥へ延びる一筋の軌道、まさに街角軌道の原形である。しかし、この手の軌道は軌間が通常400〜610mm程度であるがここは約300mmと超狭い!実用軌道の中でも最狭の部類である。上の写真を見ても素人さんなら軌道の存在に気付かないかも知れない。ま、プロ(何のプロや!)なら軌道はモチロン、奥にある台車まで見えたりするのである。(流石プロ!)
 ここはテレビでも紹介された事があるので有名な軌道であるが、震災で仙台市内もだいぶ被害を受けているので、現状は把握できていない。無事である事を祈るばかりだ。

《データ》
■佐藤麹味噌醤油店 [現存]

◇宮城県仙台市若林区荒町27◇愛宕橋 歩5
◇区間:店先〜倉庫◇距離:約0.05km◇軌間:約300mm◇動力:人力◇敷設日:不明
 
《車輌データ》
◇01:佐藤麹味噌醤油店 FC(木製平台車)

[調査日:2005.05.30]




inserted by FC2 system