■由緒ある金鉱山の資料館を探れ

 震災から2年、藤原氏の黄金文化を支えた歴史ある金鉱山のひとつ、1976年に閉山した「大谷鉱山」跡地に建つ大谷鉱山歴史資料館を訪ねてみた。
 この資料館は元々、閉山した同鉱山の元従事員により大谷鉱山資料保存庫として建設されたが、後に旧本吉町が引継ぎ大谷鉱山歴史資料館となった。現在、本吉町は気仙沼市と合併したため気仙沼市により運営管理されている。
 館内には文字通り大谷鉱山に関する資料、写真、展示物が沢山並んでいる。その中にお目当てのトロッコもあった。展示保存されているトロッコは写真に写っている通り全部で4両。2tの小型BLを筆頭に鉱車が3両。鉱車はグランビー鉱車が1両で鋼製の小型鉱車が2両の内訳だ。軌間は508mmで、軌間や残されている車輌をみると軌道自体はあまり大規模ではなかったようにも思える。館内にはローダーも展示されているが残念ながら車輪ではなくゴムタイヤであった。
 資料館は無人ながらしっかり管理されていて入館無料。入口のノートに住所と氏名を記入して入館するようになっている。無人のため売店はないが、駐車場の他、ジュースの自販機、綺麗なトイレがあり休憩にも最適である。

《データ》
■大谷鉱山歴史資料館 0226-44-2816 [保存]

◇宮城県気仙沼市本吉町高瀬ヶ森58-16◇小金沢 バス(赤井海岸)→歩15◇10:00-16:00◇無料◇P◇1988開設
 
《車輌データ》
◇01:釈迦内鉱山 5205 BL(ニチユ 1968年/2t 508mm)
◇02:大谷鉱山 35号 FC(鋼製2軸鉱車/508mm)
◇03:大谷鉱山 85(237)号 FC(鋼製2軸鉱車/508mm)
◇04:大谷鉱山 009(629)号 FC(鋼製2軸グランビー鉱車/508mm)

[探索日:2013.03.29]



inserted by FC2 system