■旭川の老舗醤油工場を探れ!

 JR旭川駅の西方に位置する日本醤油工業は昭和19年(1944年)創業の旭川最古の醤油醸造工場であるが、建物自体はそれ以前の笠原酒造店として明治23年(1890年)に建てられたものだという。その歴史の古さは建物の外観からも容易に想像がつく。その大きな木造建屋の中ほどに直営の売店があり、入口の重い扉を開けると足元にはトロッコのレールが残されている。
 軌道は溝が埋められていて既に使用されていないのが一見してわかるが、レールはまだ残存していて軌道跡は明らかに確認できる。
 扉を開けた右側が売店で左側が事務所。その間の通路の中心を奥に向かって軌道が延びている。売店の先は立入禁止区域になっているが、その先で右に直角カーブして見えなくなる。確認できる距離は推定で20メートルくらいだろうか。
 現在、一般の工場見学は行っていないが、売店は朝9:00から夕方4:00まで営業しており、盆と年末年始以外は基本的に無休で開いていて、写真撮影もOKなので軌道自体は容易に見学できる。また、売店の中には製品が売られているだけでなく、昔の品々が展示されていて博物館のように見ているだけでも楽しい。
 工場の横には駐車場も完備。売店の営業時間も程々にあり定休日も少ないので気楽に立ち寄ることができる。旭川へ行った際は是非探索して頂きたい。尚、売店で販売されているドレッシングは絶品です。こちらも是非お試しを。

《データ》
■日本醤油工業梶iキッコーニホン) [廃線]

◇北海道旭川市曙1条1丁目-302◇旭川 歩20◇9:00-16:00・盆,年末年始休業◇P5台
◇残存区間:売店前〜工場内◇残存距離:0.02km(推定)◇敷設日:不明◇廃止日:不明
 

[探索日:2014.09.30]




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