■入ってビックリ、想定外の展示物を探る



 全くの想定外であった。ここにこんなモノがあろうとは!石原裕次郎とトロッコ。一体どこで繋がると言うのか?
 北海道旅行の際、お付き合いで入った『石原裕次郎記念館』。特にファンでもない私は適当にプラプラ見学して早く外に出ようと考えていたが、係員が勝手に数十名の団体を形成し、団体ごとに各展示室へと順次送り込まれるワンウェイのシステム(展示室に入ると入口が閉まり案内が終わると向こう側の出口が開く)に戻ることすら出来ず、遠い出口へ向かって牛歩状態であった。しかし、この気だるい気分が突然吹っ飛んだ!扉が開き次の展示室へ入るといきなり黄色いトロッコが目に飛び込んできたのである。何とここは映画『黒部の太陽』のコーナーであった。
 『黒部の太陽』と言えば黒部ダム建設工事に関わるドキュメンタリーに近い物語である。この黄色いトロッコは、そのトンネル工事のシーンの撮影に使われたモノらしい。この意外な展開に、とりあえず手持ちのコンパクトカメラで写真だけは押さえようと、団体が出口方向へ移動するまでシンガリにポジション変更。トロッコの周囲に人が居なくなるのを待って素早く写真撮影と車輌のチェック。このトロッコが本物なのか、撮影用なのか?イマイチはっきりしないが触った感じはホンモノぽかった。車体の横に「熊谷組」と書かれているところを見ると「熊谷組」からの寄贈のトロッコであろうことも想像がつく。想定外だったのでメジャー不携帯であったが、秘技のインスタント軌間測定法(何じゃそりゃ!)では約500mmと計測。508mmと推測した。
 他にもパネルか何かないか探してみたがトロッコに関する収穫はこれだけであった。
 尚、石原裕次郎記念館のHPの中に黒部の太陽の撮影セットを再現したコーナーの写真が掲載されています。

《データ》
■石原裕次郎記念館 0134-34-1188 [保存] HP
◇北海道小樽市築港5-10◇小樽築港 歩10◇9:00-20:00・9:00-18:00(11/上-3/末)・年末年始◇\1500◇P
◇01:熊谷組 FC(2軸鋼製鉱車 508mm)
◇02:熊谷組 FC(2軸鋼製鉱車 508mm)
 

[調査日1999.06.12]


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